「失敗」というものは一般的にネガティブなイメージを持ちがちですが、実は、「失敗は成功への重要なステップ」であると言えます。

「失敗ではない。うまくいかない1万通りの方法を発見したのだ」エジソン

これは発明王エジソンの言葉です。

 失敗はある意味で「うまくいかない方法」を見つけ出す過程であり、それらの失敗が次に生かされ、よりよい成功の方法を見つけるための手がかりになってくれるのだと思います。

 何か新しいことに挑戦する際、最初からすべて上手くいく人はほとんどいません。もし最初で成功したのならば、それは単なる「ラッキー」なだけで、多くの場合、数々の失敗を経て初めて成功に辿り着くものです。幾多の失敗や反省があるからこそ、「何が問題で何が足りなかったのか」が理解でき、次回に生かすことができるのです。

 失敗を恐れて何もしないよりは、失敗を糧にして前に進む方が遥かに価値のある経験を積むことができ、もし失敗しても、その都度何かを学び、次に活かせる知識やスキルが増えていくのではないでしょうか。

 この考え方は私たちの住む街や地域コミュニティ、観光、農業、商売など、多くの分野で共通しています。何度も失敗を重ねた結果、ようやく成功すると、その成功はこれまでの失敗の上に築かれたものと言えます。つまりその数々の失敗や試行錯誤から、解決すべき問題点が明確になり、成功への道筋や方向性が見えてくるのだと思います。

 私も、失敗を糧にすることの大切さを理解した上で、その都度自分自身を振り返り、問題点や改善点を見つけ出す勇気を持ち、その失敗をどう捉え、どう行動するかを考え、挑戦することをためらわない人間になりたいと感じています。