先日、ホームページのお問い合わせフォームからご連絡をいただき、何度かメールのやり取りをさせていただいていた、ある競技の外部指導者の方からお誘いがあり、『部活動休日外部移行』について話を聞いて欲しいとのことで、お話しをお聞きしに伺いました。

 話の内容としては、

  • 地域移行についての情報が乏しく、漠然とした不安がある
  • 学校での練習環境について、一部劣化して危険な箇所があるが、授業で使用しないため修繕の優先順位が低い
  • 部活時に学校近くの公共施設コートを利用したいが確実に使える保証がない(その時間帯は空きコートがほとんど)
  • 他校では来年部員が一定数入らないと廃部になってしまうため、今から合同練習を行いたいがどう進めて良いかわからない
  • 今現在、部員が多数在籍しているため、学校や顧問が合同チーム・合同部活に消極的

上記を主な課題としてお話いただきました。

 地域移行について教育委員会や行政が出している情報は、

 と、「前ならえ」的な文章で、各部活動での具体的な進め方などはまだ公表されておらず、それが漠然とした不安につながっていると思われます。学校での練習環境については体育の授業でカリキュラムに入っていない競技については補修の優先順位が低いのはしょうがないとは思いますが、天童市の令和6年度予算では、ある中学校のプールが耐用年数を超え、修繕が必要だったのですが、多額の費用がかかるためプールの補修は行わず、市内のスポーツ施設の温水プールを利用することでその代用が決定しています。そのメリットとして建て替え費用よりも安価で済み、先生のかわりに施設の専属指導者が教えてくれるなど、理にかなった計画であると思います。それと同様に学校近くの公共施設を決まった曜日・時間に部活動に割り当てる事もできるのではないでしょうか。

 また、他校の同競技部活動が廃止の可能性について、小学校時代に同じスポ少に所属していた子供たちが一方ではその競技ができなくなる事が懸念されています。それを防ごうと保護者や他校も含めた外部指導者が検討をしていますが、具体的な方法に関する情報もまだまだ少ないようです。

 ある程度の仕組みであれば、学校や教育委員会の指導を待たずに自らが率先して動き、一足先にどんどん進んでも良い気がします。そして、その受け皿づくりに大きく関係するのが、市内の各競技連盟ではないでしょうか?
 市内の競技連盟が合同練習会の企画を自ら行い、合同部活、その先のクラブチーム設立(またはスポ少加入促進)など、その役割は決して小さくありません。

 ただ・・・懸念材料として、

  • 部活動は『教育委員会』
  • スポ少は『天童市体育協会』
  • スポーツ推進は『文化スポーツ課』

 課題解決の窓口となる部署がすべてバラバラ…なのです。(これが縦割りの弊害か…と痛感)

 この問題に対処できるよう、【縦割り】ではなく、【横串】を刺し天童市でもワンストップでこの問題に対処できるチームの設置を求めていきます。

 子ども、保護者、コーチ、学校、行政、、、とそれぞれの課題や懸念は様々。誰のための何のための『部活動休日移行』なのか、子ども達が置き去りになっていないか?など、多くの気付きを頂き、与えていただいた宿題を各部課局へ伝え、しっかりと答えを持ち帰りたいと思います。

 追記:同じ日に同施設で別の競技の合同練習会が開催されていて、外部コーチをしている知り合いがいたので、話をすると、「競技連盟で合同練習会を企画し、各中学校の顧問の先生に生徒の参加をお知らせしてほしいと伝えたが、複数の顧問の先生がそれを生徒に伝えず合同練習会の存在を知らされなかった」とのこと。

 表では「休日外部移行」と言ってはいるが、足並みがそろわないのは学校側や顧問の先生側の意識がまだそろっていないのも原因なのかもしれない…と感じ、これも重大な課題と捉え、更に思慮を深めていきたいと思います。