天童市議会総務教育常任委員会 行政視察報告書

  1. 日程、視察先及び視察内容
日程視察先視察内容
5月16日(木)愛媛県西条市ICT活用による教育の質の維持向上の取組みについて
5月17日(木)愛媛県四国中央市防災対策について(防災教育、地震対策など)
5月17日(金)香川県三木町コミュニティスクールの取組みについて
  • 報告事項

(1)愛媛県西条市 ICT活用による教育の質の維持向上の取組みについて

小規模校における多様な学びの確保のため、市内の複数の小学校においてバーチャルクラスルームと呼ばれるICT技術を活用した遠隔合同授業について視察。

中学校に進学した際に、小規模学校出身の子供が環境やスタイルの違いなどから陥りやすいと言われる「中一ギャップ現象」の軽減を図るために、複数のプロジェクターやスクリーン、web会議システムを活用し、別々の学校であたかもリアルタイムで同じ授業を受ける仕組みで、中学校入学前から子供同士お互いに顔見知りになれるなど、進学後の子供の人間関係を形成する意味において効果的だと感じた。また、複数のクラスで同時に授業ができることにより、教員の負担軽減も期待でき、少子化時代の新しい教育を考える上で新たな気づきがあった。


(2)愛媛県四国中央市 防災対策について(防災教育、地震対策など)

 本市でも震度5強を記録するなど、未だ多くの人の記憶に残る東日本大震災から13年が経過し、日本国内では毎年のように地震や豪雨等様々な災害が発生している。

 今後予想されている大きな災害予測として真っ先に挙げられる「南海トラフ地震」の震源域に近い四国中央市では、市民などが災害に対して体験し、学ぶことのできる消防防災センターが設置されている。

 施設内では、災害時の対応や心構え、想定される被害を知ることでいざという時に迅速な行動がとれるよう学ぶことができ、本市もいつ警報級の災害が来てもおかしくない状態だと意識し、家庭、町内会、議会、行政などそれぞれの立場でBCP(事業継続計画)を考え、意識することが重要だと感じた。


(3)香川県三木町 コミュニティスクールの取組みについて

 「地域と一体となって子供たちを育む」を標榜し、地域と共にある学校づくりを目的としたコミュニティスクール事業を視察。

 地域の人たちや保護者、卒業生、外部有識者などが協力し合い、勉強だけではない多様な社会性を学べる機会を設けることで、子供たちに対して地域の魅力を感じてもらうとても良い取り組みだと感じた。

 本市でも、各学校に「学校後援会」があり、同様に地域で子供を見守る取組みがあるが、それをさらに一歩踏み込み、授業やイベント等で年間を通じた地域と学校のつながりに学びが多い視察となった。

 本市でも地域と学校、子供たちが密に触れ合える機会を増やし、地元に愛着を持ってくれる子供が増えるような環境が多くなればと感じた。