先日、天童市内を挨拶まわりしていた際に、ある地域の方からこんなお話をいただきました。

「半田君、このあたりの歩道の点字ブロックがボロボロになっていて、目の不自由な方がとても困っているんだけど・・・」

 普段何気なく通っていると気づかない場所だったのですが、実際にその現場を確認すると、点字ブロックがところどころ破損しており、確かに視覚障がいのある方にとっては大きな危険を伴う状態でした。この件を天童市の担当課へ相談したところ、先日無地補修をしていただくことができました。

 市の担当者によれば、点字ブロックはおおよそ2年に一度の定期点検を行い、破損箇所があれば随時補修しているとのことでしたが、交差点付近や車の乗り入れが多い場所では、想定を超える破損が発生してしまうこともあるそうです。

今回この出来事を通じて感じたのは「視点を変えることの大切さ」です。

 私たちは、日々の生活の中で「見えているつもり」になっていることがたくさんあります。ですが、自分自身が困っていないと気づけない問題、つまり「当事者でなければ見過ごしてしまう不便や危険」が、実は身近なところにたくさんあるのだということを教えられました。

 だからこそ、こうしたあいさつ回りなどを通じお話をお聞きする事、そして一歩立ち止まって「別の視点」で物事を見てみることが大切なのだと実感しました。

 地域の課題は、誰かの「困りごと」から始まります。それに気づき、行動することで、初めて「自分ごと」になり、天童市が少しずつ良くなっていく。

 今回のように地域の方とのお話からの「気づき」をいただき行動することができたこと、そしてその結果、誰かの安心につながったことを嬉しく思います。これからも“目線”を変えて、まちの中にある「小さな声」や「見落とされがちなサイン」に気づいていけるよう努めていきたいと思います。