天童市の中心部を流れる倉津川、春になると川の両岸には全長約1.5kmの桜並木が咲き誇ります。天童市には市のシンボル的存在で、人間将棋が行われる舞鶴山の桜も有名ですが、実はこの「倉津川のしだれ桜」も近年人気が高まっていて、シーズンともなると県内外から多くの人が倉津川のしだれ桜を見に訪れてくれています。

 特に夕方から夜にかけてのライトアップされた風景はとても美しく川面に反射したライトと桜のコントラストが圧巻の美しさを誇り、いわゆる「映えスポット」として人気となっています。

 ただ・・・職業柄、町の電気屋さん的私見ですが、以前は白熱電球やハロゲン球を使用してのライトアップでした。省エネの観点や電球自体が発する熱問題もあり近年しだれ桜ライトアップ光源はLEDに置き換えられましたが、現在取付られているLEDライトは平面式のためか、光が一方向にしか照射されず、以前の球体タイプのライトアップ方式と比べ光の拡がりが狭くスケールダウンしている感じがしたり、LED特有の白っぽい色温度(色の寒暖を表した指数)からか、温かみが失われているような気がします。

 せっかくの天童市の「映えスポット」&「観光資源」なので、より良い改善を期待したいと思います。

約10年前のライトアップ風景
LED化後のライトアップ風景

 上記写真は、カメラの性能の違いはありますが、10年ほど前の白熱球でのライトアップの方がなんだか迫力がある気がするのは気のせいでしょうか?

 最近のLEDは様々な形状のものや、より温かみのある色の商品も増えてきているので、そのあたり改善されればいいな・・・なんて思います。そして、倉津川のしだれ桜ライトアップが今後ますます人気スポットとなり、多くの人の目をその美しさで楽しませてもらいたいものです。