令和5年12月29日(金)

 年末恒例の天童「歳の市(つめのいち)」が開催され、仕事の合間を縫っていってきました。歳の市とは、正月用品を販売する市の事で、その年の最後の市「納めの市」とも呼ばれます。

 歳の市とは、お正月に用いる品や縁起物が並ぶ市で、年の暮れに行われることから「歳(つめ)の市」と呼ばれ、天童市では毎年12月29日に天童市の天童中部小前の通りを歩行者天国にして開催されています。

 以前は、通りに多くのお店が立ち並び、まな板や、すりこぎ、杵と臼といった木工製品、包丁、海産物の干物、初あめ、生花などが販売されていて、多くの買い物をする人で賑わっていました。その理由としては、年始ともなると食料品や生活用品を扱う多くの商店が休みとなるため、お正月期間に必要な買い物を歳の市でそろえる習慣があったからです。しかし、近年では元日から営業する大型ショッピング施設やコンビニの存在により、年々買い物をする人も減り、今回お正月用品を販売するお店は1件のみで、他は食べ物の屋台が数件だけ出店していただけでした。

 昔からの恒例行事ということで毎年開催はされていますが、そろそろ何かを変える必要があるような気がします。

 「いつでも、どこでも、なんでも手に入る」という便利な時代になった今、「ここでなければならない理由」を模索し、時代のニーズに合わせつつも、歴史や伝統を踏まえ、それを現代のスタイルに合った形の行事へと昇華し、多くの市民の皆さんからも進んで参加してもらえるような「新しい時代の恒例行事」となるよう進化してもらいたいと感じた一日でした。