会派先進地視察報告書(東京方面)
先進地調査等報告書
会派名 てんどう創生の会 半田大介
1 期 間 令和7年10月30日(木)から10月31日(金)まで
2 場 所 東京都
3 報 告 下記(1)~(3)に記載
人口減少社会における出産と子ども・子育て支援政策の問題点と課題 (セミナー受講)
人口減少や少子化を語る際に、経験則や思い込みではなく「正しいデータ」を起点に考える姿勢が重要だと感じた。合計特殊出生率の平均値だけでなく、初婚年齢・第一子の出産年齢・第二子以降の出生確率、転出入の年齢帯、再生産年齢人口の推移など層を分けて連動で観ることで、課題がどこで起きているかを具体的に捉えられることを学んだ。
また、家事・育児の負担は意識ではなく実測時間で可視化することで夫婦間の認識が高まると感じた。家庭内の役割分担や「病児保育・申請手続き」など日常の摩擦が、第二子以降を産む意思決定に直結するという指摘は、重要な視点だと感じた。
少子化対策は国の政策に頼り切るのではなく、市町村単位で使い勝手の良い実装を積み上げるという講師からの提言は新たなアイデアを考えるうえで非常に参考となった。

- 思い込みの罠:単発の成功事例や経験則ではなく、経年の統計・分布・層別(年齢×学歴×就業形態×世帯構成)で見る重要性。
- 指標の粒度:合計特殊出生率の平均だけでなく、初婚年齢の分布、出産年齢など複数の指標で同時に追うことが重要。
- 家事・育児の可視化:世帯内役割分担の実測(時間)が第二子以降の意思決定を左右。意識調査より行動データを重視。
- 政策の起点:1990年(1.57ショック)以降の政策史の延長上で考えるのではなく、市区町村単位で実装可能な“摩擦低減”施策を積み上げる。
移住・定住情報ガーデン視察
総務省が運営する「移住・定住情報ガーデン」を視察。全国各地の市町村情報が展示・網羅されており、地方自治体の情報発信の場、移住に興味のある人の情報収集の場として活用されているようだ。
施設には年間約8000人が訪れているとのこと。視察当日も複数の人が相談窓口で話をしていた。施設では移住先での仕事や住まいの情報をPC端末で調べることができ、「移住」に興味のある人に対するきめ細やかな情報提供がされていると感じた。
本市でもこういった施設を有効に活用し、情報をもっと発信する機会を設けられるよう提言していきたいと感じた。

新将棋会館視察・日本将棋連盟表敬訪問
新しく建設された将棋会館の館内を、森下卓九段ご本人の案内で視察させていただいた。
建物のコンセプトや設計に込められた思い、対局環境の整備状況などについて、棋士の立場から丁寧な説明をいただき、将棋会館が「将棋文化の発信拠点」として位置付けられていることを肌で感じることができた。
公式戦が行われる対局室の見学やインターネット中継のためのスタジオの視察、対局のライブ配信のための設備は将棋ファンに向けたオンライン発信の重要性がますます高まっていることを再認識した。
館内に併設されている売店では、将棋駒はもちろん、関連書籍、グッズ、記念品など多様な商品が取り揃えられており、実用品から観光土産として喜ばれそうなアイテムが豊富に並んでおり、「将棋文化を身近に感じてもらう入口」としても大きな役割を果たしていると感じた。
天童市は将棋駒生産日本一の「将棋のまち」として、これまで長年にわたり日本将棋連盟と交流や連携を重ねているが、今回の新将棋会館視察では、天童市がこれまで築いてきた将棋連盟とのご縁の重み、将棋を通じて天童が全国に名前を知っていただいていることをあらためて実感した。
この「長年のつながり」は、一度築けば終わりではなく、今後も丁寧に育て、次の世代につないでいくべき大切な資産であると強く感じた。




