令和8年度6月第2回定例会が終了しました

今議会を振り返って

 令和8年度6月第2回定例会が終了し、今議会では、9つの一般議案と補正予算について審議が行われました。市民生活に関わるさまざまな議案について、それぞれの内容を確認しながら議論が進められました。

 今回の議会では、議案そのものの審議に加え、天童市議会における予算・決算審査のあり方にも大きな変化がありました。

「深い議論」か「広い議論」か

 これまで天童市議会では、予算や決算の審査について、議員全員が参加して行われる「予算特別委員会」「決算特別委員会」方式で行ってきましたが、この「特別委員会方式」は全議員がすべての予算・決算議案に関わることができるため、幅広い視点からの質疑が可能であり、経験の少ない新人議員にとっても(一期目の私にとっても)、先輩議員の質疑の仕方や着眼点を学ぶ貴重な機会となっていました。
 また、会派に属していないいわゆる無会派議員にとっても、すべての予算・決算議案に対して質疑する機会が確保されていたという点は、大きな意味があったと感じています。

 一方で、今回から議会改革の一環として、1年間の試行という形ではありますが、予算・決算の審査を3つある常任委員会ごとに分けて行う方式(分割審査方式)が導入されました。

 この方式では、それぞれの6名程度からなる常任委員会で担当する部局の予算・決算審査を行います。少人数で審査することで、担当分野についてより深く掘り下げた質疑ができることが期待でき、限られた分野に集中して審査を行うことで、事業の背景や課題、今後の方向性について、より丁寧に確認できる可能性があります。議会としても、行政の取り組みをより深く検証していくための新たな試みであると受け止めています。

 ただし、その一方で課題もあります。

 会派に属していない議員は、自分が所属する常任委員会に関係する部分についてしか質疑に加わることができません(「総括質疑」という全体について質疑できる場は用意されていますが、回数などで制限がかけられている)。会派に所属していれば同じ会派の仲間に対して掘り下げてもらいたい議案を託すことができますが、無会派の議員はその機会が少なくなるため、それに対する配慮も考えていかなくてはなりません。つまり、議案をこれまでのように、すべての予算・決算議案に対して直接質疑する機会が限られることになります。
 特定分野の課題に対して特別な思いをもって活動してきた議員であっても、その分野の常任委員会に所属していなければ主体的に議論に加わることができないという問題もあるのではないでしょうか。

 予算や決算は、市政全体の方向性を示す非常に重要な議案です。だからこそ、【審査を深めること】と、【議員一人ひとりの質疑機会をどのように確保していくのか】。この両方の視点から、今回の試行をしっかり検証していく必要があり、今後1年間の試行期間の中で、良かった点、改善すべき点を丁寧に整理し、市民の皆さまにとってより開かれた、わかりやすい議会運営につなげていくことが大切だと感じました。

※天童市議会では令和8年度末まで「分割審査方式」を試行し、その後検証を行う予定です。

中高生との意見交換会に向けて

また、定例会最終日の前日に開催された議会運営委員会では、7月と10月に行われる予定の中学生・高校生との意見交換会について話し合われました。

 若い世代が、天童市に対してどのような思いを持っているのか。どのような天童市であってほしいと考えているのか。普段なかなか表に出にくい声を、どのようにすれば丁寧に受け止めることができるのかについて、委員間で意見を交わしました。

 これからの天童市を考えるうえで、若者の声はとても重要です。進学や就職をきっかけに市外へ出ていく若者も多い中で、「天童に住み続けたい」「いつか戻ってきたい」と思えるまちにしていくためには、若い世代の率直な意見や感覚を知るまたとない機会だと考えます。

 このような意見交換会が、単なる行事として終わるのではなく、若者の思いやニーズを未来の天童市につなげるきっかけとなるよう、しっかり取り組んでいきたいと思います。

画像は過去の意見交換会より

 議会のあり方も、まちづくりのあり方も、時代に合わせて見直していくことが必要です。

 市民の皆さまにとって、より身近で、より開かれた議会となるよう、今後も一つひとつの議論を大切にしながら活動してまいります。